私の原点。〜フリーメタリコ〜
2008年08月02日
随分と昔の作品を眺めていて思ったこと。
あぁ、これが私の原点だなっていうこと。
作品は処女作でもなくなんてことないただなんとなく
なんの思い入れもなく、こんなのほしいなって作ったもの。
今、それなりにいろんなものを見て、聞いて、作ってきて改めて見返してみると
なんだこりゃ・・・
そんな感じがして、恥ずかしい気がするんだけど
それでもこれを作っていた頃は少なくても楽しかった。
次はどんなのにしよう、この色でこんなのはどうだ、ビーズとあわせてこうしよう・・・
次から次からアイディアというよりも欲求がわいてきて
手が止まらなかったのを思い出す。
頭でっかちになりすぎたなぁ。
「こうでなければならない」
「こういうものだ」
「こういうときはこうしなければならない」
そんな知識というのか、決まりとういのか
杓子定規にはめられて楽しさが半減していたのかもしれない。
ただ、高価な素材だということはかわらないことで
気軽な講習や作品にするにははたまたこれが難しいもので・・・。
手が止まる事が増えてきた。
金額に変えられない楽しさがあったはずなのに
どうしても価格というものに左右される事も多くなったのも確か。
仕事にして損したかなぁ・・・
正直そんな思いもある。
アートの世界で間違いなんてあるあんだろうか・・・
それは型破りなだけであって、間違いではないはずだ・・・
そう思いつつも既に時遅し。
やりたいことが見えなくなるくらい忙殺されている自分を発見。
本当にやりたいことを今しているのか。
何がしたくてやりはじめたのか。
作品の価格を気にして作りたかったのか・・・。
ただただ、創っていたかった自分しか思い返せない。
仕事にしなけりゃそれでよかったのになぁ。
何を求めてここまできたのか。
そんな堂々巡りな思いを抱く夜更け。
夕方、ビール飲んで寝てしまって目が醒めて
眠れなくなっただけだ・・・なんて口が裂けても言えない・・・・・・ぞっとw
Posted by 千花 at 01:06│Comments(4)
│日々の徒然
この記事へのコメント
今日認定講座を受講して6月末資格を取られた生徒さんが、
山科の講座に顔を出してくれました。
行きつけの美容院で委託販売できるようになったことを報告してくれ、
こんな作品を作ったから・・・とオリジナリティ溢れる素敵な
アクセサリーを見せてもらった。
なんだかとっても楽しそうで昔の自分を思い出したわ。
今は何の制約もなく、自由に作りたいものを作れるんだろうなって
うらやましくなっちゃった。
『仕事』である以上、金額の事は外せないよね。
だからこそ見返りである『報酬』も大事!!
この部分がアンバランスだから、私たちの仕事に迷いが生じる。
この前aroma&color@yumikoさんに『人が持っていない資格を持ち、
素敵な作品を作るのに、作家さんに対する付加価値が低すぎる』
と指摘を受けたわ。こういう仕事をする者の共通の悩みですね。
でもこの仕事のおかげでお金に変えられない人脈という財産は
たくさん持てたわね。それを糧に日々頑張るのです。
行き着く答えもいつも同じね。(^^)v
Posted by テイシー at 2008年08月02日 18:11
テイシーさん
人脈は本当に何物にも換え難いものですが・・・。
付加価値というものは悪魔な気が(笑)
報酬とのバランスが悪いというよりも悪いのは何故なのかってとこに
販売を重ねてきて思う事が多々あり・・・どうしようもなくってとこですかねぇ。
難しい問題です。
仕事をしていくための資金が枯渇しておりますw
Posted by 千花 at 2008年08月02日 21:34
何かを作り出すことに、どれだけのパワーと情熱、悩みと時間とを費やさなければならないか・・・でも、この部分、見えないし、見せられない部分なのかもしれない・・・千花さんはじめ作家の皆さんはいろんな努力を重ねて今を築いておられるのに。この努力を付加価値に変えて、形にできたらばいいですね・・・!
Posted by aroma&color@yumiko at 2008年08月02日 23:41
yumikoさん
そうなんよねぇ、付加価値。
その付加価値を堂々と価格にも反映させられるだけの作品を創らねばって思ってます。
高い素材をたくさん使った作品は高くなるけど
その価格に応じた作品に仕上がっているかというとそれはまた別の話だしね。
なんかそのあたりで悶々としてます。
安けりゃ売れる、そんなもんじゃないのは重々承知しているのですが
どうしても枯渇していく現状の中、アレ以上は今はとてもとても。
財布の紐が硬すぎる。
手創りのなんたるか、に価値を置いてくれる社会になればいいんやけどねぇ。
Posted by 千花 at 2008年08月03日 00:10